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| 最近の農場とAI/Vibe Coding | 2026-02-09(Mon) |

1月ほど前に農場で、鹿が何頭かフィールド内に侵入した。鹿防止フェンスが設置されて以来3年ぶりのことだ。北側のブッシュの中に数頭が身を潜めて隠れていたようで、オーナーとワーカ3人で追い込んでゲートから外に出すことにした。そしたら茂みから10頭くらいの若い鹿たちが出てきて、走って東端のゲート方面に走って逃げた。でもゲートの先にはトラクタなどがあり、北側の茂みの中にまた猛スピードで戻って突っ込んで行った。気がついたら、いつの間にか農場の外に逃げていてもうどこにもいない。おかしいと思って茂みに入っていくと、なんとフェンスの下に雨水で土砂が流れて小柄な鹿が入れるくらいのギャップができていて鹿たちの足跡がバッチリついている。なるほと、だから角のある大きな鹿は入れず、若い鹿だけが入れたわけである。慌ててワーカ達で周りの石でフェンス下の穴を塞いだ。今のところ、それ以来鹿の侵入は見られない。ただここ数日、ハワイ州に警戒レベルのストームが到来し、昨日から豪雨と風が吹き荒れてるため、あのギャップにまた雨水が流れて鹿が入ってくるかもしれない。。と皆心配している。
なぜ僕らが鹿の侵入に神経を尖らせるかというと、鹿が根こそぎキュウリやレタスを食べ尽くし、収穫量の激減が起きるからである。鹿以外に収穫量の変動に大きな影響を与えるのは、気候変動、虫や病気の大発生である。昨年は気温が例年より高い、雨が少ない、などの状況が起き、Worm, Aphids, Thripsなどが集中発生して、対応に追われた。フィールドへの水やり時間( Irrigation )も大きく影響する。気温、降雨量、作物の成長フェーズにあわせ、どのくらいの水やりをするかは、オーナだけが長年の経験とカンで調整しているが、それもトライアンドエラーが続いている。
農場の栽培データを収集して週レポートを出す係をしてる僕としては、ここをデータ解析で効率化したいところ。一方、最近のAIの進歩は目覚ましく、特に昨年、自然言語の指示だけでソフトウェア開発ができるというVibe Codingというブームがエンジニアの間で起きたそうだ。ぼくもフォイルサーフのライディング解析ですこし試し始めていたが、簡単に早くコード生成できても、全体が見えてないバグが出たりして、農場データ解析に使えるとはあまり思えなかった。ところが昨年秋に、Claude CodeというAI CodingツールにOpus4.5というモデルが発表され、さらに先週Opus 4.6のリリースがあり、Coding能力が飛躍的に進化。シリコンバレー界隈の評判は、Claudeがあまりに優秀すぎて、SaaS系ソフトウェア会社の時代も終焉か?とまで言われた。それならと、懸案の農場の害虫被害の診断やCrop Yield(収穫効率)の改善をアドバイスするアプリを作ってみる事にした。まず、過去の栽培記録、気象データも取り込んでうちのファームの状況を把握した上で, 作物の被害状況の写真をスマホで撮って報告すると、その場で症状を診断して対応方針を出力。 Crop Yieldの改善のための方針もあわせて診断。自分でコードを書くなら1月以上はかかりそうな試みのようだが、AIだとなんと2ー3日ほどで動作するものが出来上がり、FarmConsultという名前で早速先週からテスト運用を始めた。ただし、まだ本当に有効な診断結果やアドバイスがが出てくるまでは、運用しながらの改良が必要だとは思うが、いい結果が出てくればオーナーのケンさんにもみてもらおうと思う。
自分としては、90年代後半、Internetができた当時の興奮と同じ感じがする。夜遅くまで起きて、今度はスマホで人の顔色をカメラで撮影し、それをもとに体調など診断し、女性の声でアドバイスをくれるアプリを作ってみた。自分の顔でテストしたら、 ”あなたは、ちょっと睡眠不足だから深呼吸して早く寝ましょうね” と言われ我に返ってのそのそ眠りについた。。。(続く)
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